大雨・大雪・台風で、会社に行くとき・行かないとき

オムニバス(エッセイ風小説)

大雨・大雪・台風で、会社に行くとき・行かないとき

災害と通勤の葛藤

 大雨や、大雪や、台風。
 そういった災害で身の危険を感じるときは、家で過ごしたり避難したほうがいい。
 けれど多くの社会人にとってはそうもいかないときもある。

 多くの人は、会社に行くべきか行かないべきか、その間で葛藤する。

出勤するかどうかの決め方

 大雨や大雪や台風のとき、会社に行くべきか行かないべきか。
 それはおそらく事実に即して決めたほうがいい。


 盲信的に「会社に行かなくちゃ」と思っていては事故に遭うかもしれないし、逆に予報が外れて普通の雨のような天気の日に「台風だから」と休んでいては矛盾があるだろう。

 例えば電車やバスが止まっている。これではどうしようもないだろう。
 電車やバスが止まるような道を、(通勤距離にもよるが)歩くというのは危険だし現実的でもない。

 車通勤なら道路が通行止めになっているというのも然るべき理由だろう。

 また、そのような状態の一歩手前、「身の危険を感じる状況」というのもある意味では事実だ。
 そういう生物としての危機感は大切にしたほうがいい。

 雪でスリップして事故が多発している道路。何が飛んでくるかわからない暴風雨。
 そういう場所をいつものように進むのは危険だ。

会社に行くとき

 電車が動いている。道路が通っている。
 そういうときは物理的に通勤が可能であるから、少なくとも通勤を試みてもいいだろう。
 ただし危険が予測されるのであれば、時間をかけて判断していく。
 遅刻をしても、適切な判断の下で安全なペースで通勤することが大切だ。

会社に行かないとき

 電車が止まっている。道路が封鎖されている。
 そういった物理的に通勤が不可能なときは当然通勤はできない。

 そして、身の危険を強く感じるときはその感覚に従っていいだろう。

 様々な価値観が世の中にはある。
 人によっては少々危険を冒しても通勤することを正しいとする人もいるかもしれない。

 けれど、おそらく、あなたのことを本当に大切に思ってくれている人(家族とか友達とか恋人)は、あなたが危険を冒してまで通勤することを好まない。あなたが通勤で怪我をしたり恐怖することを望みはしない。

 人は自分の心の声に耳を傾けるべきだが、もしも他人の声に耳を傾けるなら、あなたを大切に思っていない人ではなくて、大切に思ってくれている人の声にしたほうがいい。

 誰がなんと言おうと、仕事よりあなたの命が大切だ。
 怪我をすれば労災が適用されるかもしれないが、だからといって怪我をしていいわけじゃない(ちなみに通勤で車が傷ついても壊れても、あなたが無傷なら労災は適用されないだろう)。

 自分を適切に守れる判断をすることも、成熟した大人のたしなみなのだ。

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