わかりやすい文章の書き方
わかりやすい文章の書き方はどのような書き方かと聞かれれば、それは簡略な言葉を想起できるかという語彙力・語想起の力やそうやって文字に書き表したい物事を正確にとらえる力、これらを統合しまとめ上げる思考力や構成力とも言えるから、鉛筆やキーボードで文字を書く以前の段階から始まっていると言えるだろう。つまり言葉を文字・文章にするというのは木で例えるところの枝葉でしかなく、重要なのはその幹であり文章を書く上での幹とは書き手の思想・経験・思考能力、そしてその文章を書く上でのモチベーションだとか思いだとか誰に向けて書いているかという自覚だ。
タイムパフォーマンス、俗に略される「タイパ」を求めらる近年において、もっぱら文章の書き方はPREP法(プレップほう)が推奨されておりそれがディファクトスタンダードになりつつあるから文章を書く際は結論・理由・具体例・最後にもう一回結論といった、結論をまず先に述べてそのあとに理由や具体例を挙げ最後に結論をまとめとしてもう一回言うという書き方がフォーマットとしては有効だろう。
わかりやすい文章とは文字通りわかりやすい文章であるが、わかりやすいことと幼稚なことは似ているようで異なっていて、これらを履き違えている人はとっても多いんだ。わかりやすい文章は読んでいてすごく読みやすいし読んでいて全然辛くない。でも幼稚な文章は浅はかというかすごくセンセーショナルに書いていて大袈裟で読んでいる側は置いてけぼりを食らっちゃったようなそんな気になっちゃって今一つ内容が頭の中に入ってこないし何か自分の中に知識とか感情とか文章を読むことで得られる自分にとっての何かがない気がする。
以上が、わかりにくい文章の具体例である。わかりにくい文章は、一文が無駄に長い。片仮名の言葉や難しい語彙を使いたがる。文体が途中で変わるなど統一性がない。
もしもこの文章を読んでいる途中ですでに「この文章わかりにくいな。下手だな」と気づけた人は、わかりやすい文章を書く才能があるかもしれない。