優しい短い言葉たち

詩・散文

優しく短い言葉たち

大切に育てられたあなた

 多くの動物は生まれた瞬間から歩き出す。
 けれど人間は歩き出すのに時間がかかる。
 歩き出しても人生を一人で歩くには長い長い時間がかかる。

 周りの人から、優しく大切に大切に育てられたから今がある。

 だからあなたも、自分のことを優しく大切に大切にしてほしい。

おはようとおやすみを言える幸せ

 おはようと言って一日が始まり、おやすみと言って今日が終わる。
 誰かに対してでもいいし、自分に対してでもいい。

 丁寧に生きることは、命に優しい。

 生まれた瞬間と死ぬ瞬間は自分で決めなくていい。
 あなたは今日をおはようと言って生きて、おやすみと言って眠り、明日を生きればそれでいい。

人に優しく自分に優しく

 人に優しく自分に厳しい人は、自分を傷つけてしまうかもしれない。
 人に厳しく自分に優しい人は、人を傷つけてしまうかもしれない。

 人に優しく自分に優しく。
 シンプルだけれど、難しいことだ。

世界が幸せでありますように

 みんなの幸せを願うこと。
 それは偽善かもしれないけれど、もしも自分を含む、世界中が幸せなら、それに越したことはないだろう。

 例えば朝起きたとき。
 外に出て空を見上げるとき。
 澄んだ空気を吸い込むとき。

 世界が幸せでありますように。
 そう願うことは、自分の心を温めてくれるかもしれない。

 わざわざ願いに、誰かの不幸を願う必要もないだろう。

 世界が幸せでありますように。

ありがとう、嬉しいよ

 人に感謝の気持ちを伝えることは良いことだ。

 ありがとう。
 その言葉は相手だけでなく自分の心も救ってくれる。

 ありがとう、嬉しいよ。
 そして自分の気持ちも添えてみたい。

 あなたの気持ちがわかること。
 それは相手も嬉しいこと。

大丈夫だよ。あなたは大丈夫。

 辛いことや不安なことがあっても大丈夫。

 大丈夫なのは、
 あなたが強いからだとか、
 あなたが優秀からだとか、
 あなたに才能があるからだとか、
 そういう「条件付きのあなた」だからじゃなくて、あなたがあなただから。

 あなたはこれまでの人生を、あなたでしか歩めないかけがえのない人生を歩んできた。

 あなたは辛いとき、あなた自身を否定するかもしれないけれど、あなたはかけがえのない人生を歩んできた。

 だから大丈夫。
 あなたが大丈夫なのは、あなただから。

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