ホテルで朝食を食べるときの服装
ホテルの朝食で部屋着(ルームウェア)はアリかナシか
ホテルでの朝食の際、浴衣やルームウェアがアリかナシかで言えば私はナシ派だ。
もちろん、朝食時の服装を指定していないホテルで他人がルームウェアを着ていても、私はその客に干渉はしないだろう。
けれどももし、家族とか友人から「朝食にはどういう格好で行ったらいい?」と聞かれれば、「着替えて行けばいいんじゃないかな」と答えるだろう。
ホテルの朝食の状況
ホテルで食べる朝食がどのような状況かで、求められる服装も異なるだろう。
まずはホテル側がはっきりと浴衣やスリッパで朝食会場に来ることを禁止している場合。
これはわかりやすい。書いてあるルールに従えばいいだけだ。
一方で、浴衣で館内や敷地内を散策できる温泉旅館などでは状況が異なる場合がある。この場合は浴衣で食事を摂ることも許容・想定されているかもしれない。
そして服装がはっきりと指定されない場合。
これは「着替えてから朝食に行くことが無難」であるだろう。
ホテルが貸し出す浴衣やルームウェアは、あくまで部屋着・寝巻の位置付けだ。対して食事を摂るフロアは公共の場だ。公の場に行くときは公の場に合った服装をする。それは幾分面倒な、堅苦しい理屈かもしれないが、理解に苦しむほどのマナーでもないだろう。
浴衣で朝食を摂ることの便利さ
部屋着のまま朝食を食べることができれば、(それはだらしないかもしれないが)楽なことだ。それは私も感じるところだ。
多くの人は朝食を食べてすぐにホテルをチェックアウトするわけではないだろう。
朝食を食べたら歯磨きや身支度をして、荷物をまとめる。その間に温泉旅館であればもう一度温泉に入りたい人もいるかもしれない。
いずれにせよ、朝食を食べてから着替えたいというのは確かにそうだ。
腑に落ちるマナーと腑に落ちないマナー
私が「ホテルで朝食を摂るときは着替えてから行く」という価値観を持ったのは、初めてビジネスホテルに泊まったときだった。
それまでの私は、(恵まれていることに)家族と温泉旅館などにしか泊まったことがなかった。
親に着替えてから朝食には行くように言われていたものの、「なぜ浴衣のままではダメなんだろう」と幼い頃の私は内心思っていた。
それがある程度の年齢になり、ビジネスホテルに泊まったときに考えが変わった(あれはおそらく遠方の親戚の不幸で、急遽家族でビジネスホテルに泊まったときだ)。
要するに、温泉があるわけでもない手軽なビジネスホテルの部屋着は簡易で薄手で、これで公共の場に出るのは恥ずかしいなと思った。
マナーというものは自分自身が納得できるとそれほど苦痛なものではない。
逆に自分にとって腑に落ちないとマナーは非常に煩わしい。
ホテルで朝食を食べるとき、どんな服装をするか。
これについて自分の中で腑に落ちる答えを見つける方法は(その答えが着替える・着替えないにかかわらず)、いろいろなホテルにいろいろな人と泊まってみることであろう。