威風堂々の意味や例文|ショートショート

オムニバス(ショートショート)

威風堂々とは

 威風堂々(いふうどうどう)とは、威厳があって堂々としている様を表す四字熟語だ。
 威風とは威厳がある様子、堂々とは迷いがなく自信のある態度のことだ。

 威厳があるとはわかりやすく言うと、実力や地位があって周囲が緊張してしまうような雰囲気のことだ。
 つまり威風堂々とは、実力や地位に裏付けされた自信のある言動ということになる。

 あの人は会社を一代で築き上げた。その手腕もさることながら、威風堂々とした態度は人を惹きつける。

 威風堂々の例文と作るとするなら、例えばこのような文章だろうか。

 謙虚を美徳とする日本人からすると、威風堂々という単語は嫌悪感を抱かないまでも、あまり心地良い印象を持つ人は少ないかもしれない。
 他者の自信を持った言動を好まない人は少なくない。実力や地位よりも腰が低く、謙虚な人間を好む人は多い。
 だから実力や地位の裏付けがあったとしても、威風堂々とした人間に威圧的を感じる人はいる。

 しかし、自信を持つことは生きていく上で重要だと思う。それは自己肯定感につながり、生きていく上での力になる。
 自分ができること、自分がやってきたこと、それによってできた今の自分。これらに自信を持ち、堂々と振舞うこと。それは大事なことのように思う。

 一方で、「根拠のない自信」を持つこともまた重要だ。
 威風堂々とは威厳があって自信に満ちた様だ。しかしその自信の裏付けが、必ずしも結果とか数値とか目に見えるものだけに縛られる必要はないと思う。むしろ自己肯定感を持って生きていくためには、根拠のない自信が必要になる。それは言い換えれば、「自分が自分を無条件で受け入れることができる自信」だ。

 お金を稼ぐことが自信につながっている人は、お金を稼げなくなると生き方を見失ってしまう。
 美人であることが自信につながっている人は、加齢に伴いその自信を失ってしまう。
 結果や数値で裏付けされた自信は、ある意味で脆い。

 人生は何が起こるかわからない。しかしどんなときも、自分が自分に寄り添っていなければ、生きていくことは辛い。根拠のない自信を持つことは生きていく上でとてもとても大切なことだ。

 このページは威風堂々という四字熟語を題材にダラダラと文章を書いているが、オチらしいオチをまだ思いつけていない。しかし根拠のない自信は大切だ。だから根拠のない自信を持った威風堂々とした文体で、オチがないままこのページは書き終えたいと思う。

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