起承転結の意味と書き方
起承転結とは
起承転結とは文章の構成においてどのような書き方なのだろうか。
文章にはいくつかの型がある。
もちろん必ずしも型にはめた文章を書く必要はないが、こういった型を意識することでより整った文章を書ける場合がある。
文章の型は古今東西様々なものがあるが、そのうち日本でよく聞く文章の型の一つがこの「起承転結」ではないだろうか。
日本人に馴染みある起承転結
元は漢文をルーツとする起承転結であるが、日本では文章の型として広く認識されている。
小学校の国語の時間、起承転結を習った記憶がある人もいるのではないだろうか。
起承転結はどのようなものかを習い、それに沿って文章を書かされたり、あるいは「起承転結で書きなさい」と添削をされた人もいるかもしれない。
余談ではあるが多くの小学校低学年の子の文章は
休み時間にサッカーをして楽しかった。
給食がおいしかった。
など淡白な事実と感想による短文の羅列で文章を構成する場合が多い。
そこに掘り下げた事実や感情、別の視点から広がる世界観がない。
(もちろん文章を学ぶ過程では当然ある経過であり、子供達が悪いわけではない)
このような「短文の羅列」から「自身の視点が含まれた『文章』」にするために、起承転結は役立つだろう。
起承転結は優れているのか
国語の教育で広く認知されている起承転結であるが、必ずしも起承転結が優れた文章の型とは限らない。
起承転結は論理性や合理性の面は弱いことがしばしば指摘される。
つまり、話が様々な視点に広がるため主張に一貫性がなく、結論よりも文脈を主張するため合理性に欠けるという指摘だ。
このように、起承転結は(他の文章の型と同じように)万能な型というわけではなく、あくまで適材適所で使い分けるものの一つであると言えるだろう。
起承転結という文章の型
以上のように、起承転結は文脈を重んじた広がりのある文章を書くことには寄与する。
起承転結は文字通り起・承・転・結の四つで構成される。
すなわち物語の前情報やきっかけを書く「起」
物語の山場・盛り上がりを書く「承」
物語がこれまでとは違った視点で語られる「転」
物語の締めくくり・結論である「結」である。
今回の文章は起承転結で書かれている。
起承転結は物事を論理的・合理的に説明するには不向きな型である。
話が飛躍するなど一貫性がなかったり、結論が後の方に書かれているなどがその背景にある。
この文章がまさにそれである。