後悔しない生き方とはどんな生き方か。

オムニバス(エッセイ風小説)

後悔しない生き方とはどんな生き方か。

後悔をしない生き方

 後悔しない生き方とはどのような生き方だろうか。

 それはおそらく正直に生きることであり、
 自分で選び取って生きることであり、
 そして何より、後悔しないように生きると心に誓うことだろう。

後悔をしない人生とは

 後悔のない人生は幸せである。
 このような価値観が多くの人に根付いている。

 そもそもこの価値観が正しいかどうかはわからない。
 なぜなら人は往々にして後悔をするものだからだ。

 後悔することを否定することは、自分の人生に無理難題を押し付けているとも言える。
 人生の途中に後悔があったって、一生懸命生きればそれでいい気もする。

 しかしそういう話はまた別の機会にしたい。

 なぜなら後悔というものはやはり辛く、後悔がない人生を送ることができればそれに越したことはないからだ。
 だからひとまず、後悔のない人生を送るにはどうしたらいいかを考えたい。

正直に生きる

 幸せに生きるために、正直であるというのは人類の知恵の一つであろう。

 正直に生きるということは、自分の気持ちに正直であるということだ。
 素直に人の意見を聞くということでもあるし、懸命に生きるということでもある。

 正直に生きるということは自分の内側から、今この瞬間からできることだ。
 しかし正直に生きるということはなかなか難しい。

 たくさんのしがらみの中で、自分の気持ちに従いながら生きることは大変だ。
 人生を重ねるほど、人の意見に耳を傾けることはなかなか難しい。
 頑張り過ぎれば自分が壊れてしまうから、懸命であることの力加減は難しい。

 正直に生きるということは言葉は単純でもやるにはなかなか難しい。
 だからこそ、挑戦する価値があるのではないだろうか。

自分で選び取って生きる

 自分の意思で物事を選択すること。
 それは人生に対して能動的な感覚を与えてくれる。

 自分で自分の人生を主体的に動かしている感覚。
 それは生きることへの満足感を与えてくれるかもしれない。

 私達は全てを知っているわけではない。
 それでも目の前の選択肢に対して、できるだけ情報を集めて自分の頭で考え、力を注いで選択する。

 それが間違っていることももちろんあるだろう。
 しかし懸命に行った選択は、達成感と愛おしさを感じる場合がある。

 もし生まれ変わっても、この状況・この情報量なら自分は同じようにこれを選ぶだろう。
 そう思える選択を重ねていけば、幾分人生に愛着を持てるかもしれない。

後悔しないように生きると誓う

 そして何より、今この瞬間から「後悔しないように生きよう」と心に誓うことが大切だ。

 明日から頑張ろう。
 いつかやるつもり。
 そのうちやろう。

 先延ばしの代償は後悔とも言える。
 私達の人生には限りがある。
 「いつか」と先延ばしにしても、その「いつか」は永遠に来ないだろう。

 後悔のないように生きる。
 そのために今この瞬間できることはなんだろう。

 そう考え行動することが、おそらく一番後悔のない人生を歩めるのではないだろうか。



 

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