【詩集】生き方と、小さな幸せ

詩・散文

生きることについて

ゆるやかに生きること

なんとなく生きていても、
ゆるやかに生きていても、
きっと生きることは尊い。

自ら命を絶つことも、
自分の命を悲観することも、
きっと悲しむ誰かがいる。

だからダラダラゆるやかに
生きてみるのもきっと悪くない

夢を持つことはきっと大事
夢を語れることもきっと大事
夢に向かって努力することも大事

人の夢を笑わないことも大事
人に笑われても夢を持つことは大事

夢を叶えた後に新しい夢を持つことも大事
叶えられなかった夢を語れることも大事

今の自分を愛せることがきっと一番大事

変わっているね

変わっているねと言われるたびに
変わっていることが平気だと思われている。
変わっていることに価値を見出せないとき
変わっていることで価値を生み出せないとき
「普通」であることはなんとも羨ましく、
「変わっていること」はなんとも孤独で、
普通になれない自分は、なんとも悲しい。

身近な幸せ

冷蔵庫にあるもので作った名前もない料理

できたては美味しいし
自分で作った好みの味は美味しい

家の中で食べると落ち着くし
ベッドやお風呂がすぐ近くにあるのもいい

スマホを見ながら食べてもいいし
本を読みながら食べてもいい

手軽な幸せを私は嫌いじゃない

諸行無常の命の中で

生きていればいるほど
人の死に出会う確率は高くなる

素敵なものや美しいものと出会い
同時に大切な人や大好きな人と別れていく

死に心がすり減り
今ある命にじんわり心が温まりながら

人は生きて
人の死に出会うことに疲れ

いつかその人の命も終わりを迎える

生きる理由

人はなぜ生きているのか
なんのために生まれてきたのか

私にははっきりとはわからない

命を懸けられる大きな目標も
盲目になれるキラキラした夢も
人生を表現できる明確な思想も

私にはたぶんない

けれどお腹が空いたときのご飯は美味しいし
好きな映画を見るときは楽しいし
自分へのご褒美としての買い物はウキウキする

小さな幸せが積み重なって
今の私ができている

生きている理由は一つじゃなくて
きっと小さな幸福の集まりなのだと
そういう生き方もありなのではないかと
私は思う

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました