メリットを最大限に活かしデメリットを最小限に抑える

オムニバス(エッセイ風小説)

メリットを最大限に活かしデメリットを最小限に抑える

メリットとデメリット

 メリットを最大限に活かしデメリットを最小限に抑える。

 どんな物事にも使える便利な考え方の一つだと思う。ライフハックの一つとも言えるだろう。
 当たり前のように聞こえるが、意外と大事なことだ。

 人はつい、大きなメリットを求めすぎたり、デメリットがゼロになることに固執したりする。
 けれど世の中の多くのシチュエーションには完全なメリットも完全なデメリットもない。
 良い面もあれば悪い面もある。そのバランスの中で物事を決断していかないといけない。

 その状況から良い側面と悪い側面を見出し、それぞれに対応するという力が重要なのだ。

メリットを最大限に活かす

 一見悪いことばかりの状況でも、よく考えると良い側面や活用できる側面があることに気づく場合がある。
 そういうチャンスを注意深く押さえる力は重要だ。

 もちろん、あえてデメリットばかりの環境に身を置く必要はない。
 人には向き不向きがあり、自分の力が発揮される環境を見つけることがまず大事だ。

 けれど、それでも長い人生にはメリットを見出しにくい複雑な環境に身を置くこともあるかもしれない。

 物事の良い側面を見つけることは、時として悪い側面を見つけるよりも難しかったりする。

 その環境の強みや、自分の強み、これらを存分に活かすことが大切だ。

デメリットを最小限に抑える

 デメリットはないに越したことはない。けれどデメリットがまったくないことばかりを選べるわけではない。
 時として、メリットに付随するデメリットを許容しないといけないときがある。
 そういうときに、ゼロか百の思考に陥らないで、思考のバランスを保つことは重要だ。
 メリットを享受しながら、少しでもデメリットを抑える方法はないか。それは前向きな思考と言えるだろう。

 デメリットを最小限に抑えるというスタンスでいると、デメリットをまったく許容しない場合よりも選択肢と視野は広がる。
 この視野の広がりが大切だと思う。要は(ギャンブルではなく適切に)リスクを取れるということだ。

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