マスクを外したときにがっかりされることを防ぎたい
マスクを外したときの素顔
マスクを外したとき、素顔にがっかりされる。
あるいは相手の素顔にがっかりする。
多くの人が心当たりのある経験だろう。
人は見える情報で見えない情報を補完する。
ゆえにマスクで顔の半分が隠れている場合、他人は下半分の顔を無意識に想像で補完するそうだ。
マスクの下の顔を実際よりも「イケメン」「美人」で想定してしまう。
相手に対する願望からなのか、それともメイクや髪形で実際よりも「良く魅せやすい」上半分の顔のせいなのか。
いずれにせよ、「がっかりされる」のはいい気持ちはしない。
なぜマスクを外すとがっかりされるのか
個人的には、なぜマスクを外したときにがっかりされるのかと言えば、それは素顔の開示のタイミングとコミュニケーションの深まりにズレがあるからだと思う。
もちろん、超絶な美人やイケメンであれば、マスクを外してもがっかりされないかもしれない。
一方で、最初から素顔を見せていればがっかりされないような人でも、マスクをつけることで外した際にがっかりされるケースがある。
超絶な美人やイケメンに生まれ変わることはできないわけだから、この「なぜ同じ平凡な顔でもマスクをつける・外すタイミングでがっかりされるのか」について考えたい。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、マスクの下の素顔を人は無意識に想像してしまうだろう。
つまり素顔に対するハードルが上がる。
そもそも相手の素顔がわからないのに人間関係が深まっていくこと自体不自然なのかもしれない。
例えば食事をしたりスポーツを一緒にしたり、人間関係が深まっていく過程で素顔を見ることは自然なことだ。むしろ素顔を見た後に人は会話をしたりコミュニケーションを取り親密になっていく。
それがマスクを終日つける生活の中で逆転した。素顔が隠れた状態でコミュニケーションを取り、相手の性格を知っていく一方で素顔は知らないまま。
外見と内面は同じペースで開示することが、自然なコミュニケーションなのかもしれない。
だから可能であれば、相手と親しくなる過程の中で自然と素顔も早めに開示しておいたほうがいい。
マスクはいつ外せばいいのか
初対面の人とは、(特にその人が今後もコミュニケーションを取る人であれば)早めに素顔を開示したほうがいい。
変に恥ずかしがって素顔の開示を先送りすると、「がっかりされる」リスクは上がる。
外見と内面は同じペースで開示したほうがいい。これはきっと、人間関係における教訓の一つだ。
一方でこの教訓は、すでにマスクをしたまま素顔をさらさず時間を過ごした人間関係には役に立たない。
すでに親密になった人にまだ素顔を見せていない場合、私達は「がっかりされない」ために何ができるだろうか。
このヒントになるのが、「がっかりされる理由」だと思う。
おそらく、マスクを外した素顔を「がっかりされる」理由は大きく二つに分かれる。
がっかりされるのは相手の想像より自分の素顔が「ブサイクだった」か「老けていたか」だ。
つまり、見栄をはって顔の上半分を「美人・イケメン」にしたり「若作り」さえしなければ、「がっかり」のリスクは最小限に抑えられるのではないだろうか。
それは年相応、身の丈に合った、自分に似合う容姿をするということだ。
特に目元はメイク次第で実年齢より若く見せやすいから気をつけたほうがいい。
結局のところ、上半分の見栄は下半分の顔で見透かされる。
大切なのはバランスと、着飾るのではない健康的な外見作りと、素顔の自分を愛せる自己肯定感なのかもしれない。