手帳の種類やサイズ
手帳のサイズや種類は多岐にわたる。
その中で、システム手帳の主なサイズについて触れていこうと思う。
システム手帳とは、リング式(バインダー)で中身を入れ替えることができる手帳のことだ。
中身を入れ替えることができる点、表紙が革張りであることが多い点などから、長く使える手帳と言える。
長く使えることが可能ゆえ、どの手帳を選ぶのか、どのサイズが自分の生活に合っているかはささやかながら重要なことと言えるだろう。
手帳の選定
システム手帳には様々な種類がある。
しかし全ての種類をここで網羅するのはいささか不毛かもしれない。
その理由の一つは種類が多すぎて全て挙げればきりがないということ、そしてもう一つの理由は全ての種類が充分に市場で流通しているとは限らないからだ。
個人的に、システム手帳を選ぶ場合はサイズや機能だけでなく、どれだけ手に入りやすいかも重要であると思う。
システム手帳の強みは何と言っても中身(リフィル)を入れ替えることができる点だ。
これはリフィルの補充ができるというだけでなく、自分流のカスタマイズの幅があることも意味する。
リフィルを追加できるシステム手帳にとって、そのリフィルがどのくらい手軽に手に入るか・どこでも売っているかという観点は非常に重要だ。
リフィルの取り扱いが少ないマイナーなサイズのシステム手帳を選んでしまうと、補充に手間取りそれがストレスとなってしまう。
しかし手帳は本来もっと手軽にもっと身近にもっと当たり前に自分の下にあってこそ力を発揮する。
これらを踏まえ、それなりにメジャーでそれなりに流通していると思しきシステム手帳のサイズに絞っていきたい。
システム手帳のサイズの違い
ミニ6穴サイズ
縦126mm・横80mmのサイズである。
薄型であればポケットにも入りそうなコンパクトなサイズが特徴だ。
店舗によっては百円ショップでもリフィルやバインダーが販売されている。
このサイズの特徴は言わずもがなコンパクトな点で、それがメリットでもデメリットでもある。
コンパクトゆえに携帯性が高い。男性ならスーツのポケットに忍ばせることもできるだろう。女性でもコンパクトなバックに入れてもかさばらない。
一方で書き込むスペースは広くない。良くも悪くも情報量はメモ程度にとどまるだろう。
ミニ6穴サイズの手帳はごく簡単なスケジュール管理やメモ程度に手帳を使い、携帯性を優先する人に向いていると言える。
ちなみにもう少し小さいサイズで5穴サイズの物もあるが、手に入りやすさではこちらの6穴サイズの方がハードルが低いと思う。
バイブルサイズ
縦170mm・横95mm、リングは6穴でシステム手帳の最もスタンダードなサイズと言える。
バイブルサイズは文字通り聖書のサイズを参考にしている。この点から携帯性と情報量のバランスの良さが想像できるだろう。
携帯する場合にストレスにならないギリギリのサイズ感と、必要十分な書き込みスペースというバランス重視のサイズと言える。
市場でも多く流通しており、おそらく最もリフィルの種類が多いサイズの一つであろう。
システム手帳を使う場合は、個人的にはバイブルサイズが最もおすすめだ。
ちなみにバイブルサイズは紙幣を折り曲げずに挟むことができるギリギリのサイズ感となっている。このためピン札を何かのときのために少し挟んでおくといったライフハック的な活用もできる。
このように、バイブルサイズはスケジュール帳の枠を超えた生活ツールとしての活躍も楽しめる。
A5サイズ
リフィルの幅が縦210mm・横148mm。文字通りA4用紙を半分に折ったサイズのシステム手帳がA5サイズだ。
システム手帳の中では比較的大きい部類であり、しっかりと予定や情報を書き込みたい人に向いている。
リフィルの種類や流通量は上記のミニ6穴サイズやバイブルサイズには及ばないが、「できるだけ大きなシステム手帳が欲しい」と思った場合、スタンダードな選択肢はこのA5サイズであろう。
仕事の内容や日々の出来事を詳細に書くことを求める場合、このくらいの大きさは重宝するだろう。
一方でその大きさから携帯性については他のサイズより劣るので、うっかりデスクに置きっぱなしで出先に手帳がないといった本末転倒な事態に注意したい。
A5サイズのシステム手帳のメリットの一つは、A版サイズの用紙と相性が良い点である。
世の中の多くの書類はA4サイズが多いと思う。A5サイズの手帳はA4書類を半分に折ればちょうど収めることができる。このためリフィルと一緒に仕事や日常で使う書類を一緒に携帯しやすい。
また、A版と相性がよいA5サイズのシステム手帳はリフィルの自作が行いやすい。
システム手帳を長く使っていると「こういうデザインのリフィルがあったら」と妄想しがちだ。そして一部のヘビーユーザーはリフィルを自作し始める。こういった際、A5サイズのリフィルは敷居が低いだろう。