使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。

オムニバス(エッセイ風小説)

もしもお薬を使うなら

 お薬を使う場合は、
 使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。

 これはそれぞれの薬について用法と用量が決まっていることを意味します。
 薬にはそれぞれ期待される効果がありますが、その効果は適切な使用の下でなければ充分に発揮されません。
 不適切な使用は効果を発揮できないだけでなく、場合によっては副作用などのリスクを伴います。

 多くの薬は使えば使うほど効果が高まるというわけではありません。
 前倒しで使ったほうがが早く効くわけでも、規定量より大量に使ったほうがより効果的なわけでもありません。
 多くの薬は定められたペースで定められた量を定められた方法で摂取することで効果を発揮します。

 定められたペースで用いることで、薬が体内で適切な濃度に保たれ、これにより効果を発揮します。
 定められた量で用いることで、身体の負担に配慮した適量の摂取が可能となります。
 定められた方法で摂取することで、薬を効果的に体内に取り入れることができます。

 薬の適切な使用方法の提示は、薬を作る側・販売する側の配慮であるとともに法律上の義務でもあります。

 薬の効果は医学に基づく根拠があり、人類の科学の歴史の積み重ねとも言えます。
 もちろん全ての人の全ての病気を治せる万能な薬はありません。
 また副作用がまったくなく効果が必ずある薬もないでしょう。

 だからこそ薬は慎重に・客観的に・合理的に判断・使用する必要があります。

 万能な薬はないため、人によっては効果がない・合わない薬もあるかもしれません。

 人によっては別の薬・別の治療方法・別の飲み方のほうが効果があったと感じる場合もあるかもしれません。

 あるいは睡眠を取る・水分を摂る・毎日ウォーキングをする・朝起きたらストレッチをするなどまったく別の生活習慣が健康に寄与する場合もあります。

 しかしながら、個別事例の域を出ない見解は専門家を含めた複数の人の意見の下で判断することをおすすめします。

 薬を使う際は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。
 定められた用法・用量以外の方法を推奨する場合は、ソースを確認し慎重にご判断ください。

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