PREP法(プレップ法)の例文と書き方
PREP法とは?
PREP法(プレップ法)とは先に結論を言ってからその論拠を語る文章の型の一つである。
PREP法は文字通り四つの要素の頭文字を取ったものであり、具体的には以下の内容で構成される。
- Point:結論
- Reason:理由
- Example:事例、具体例
- Point:結論を繰り返す
PREP法のメリット・デメリット
PREP法のメリットは伝えたい内容を簡便に論理的に伝えることができる点である。
結論を先に言うため内容がわかりやすい。
また理由によって客観性が担保され、具体例によって説得力が増す。
最後に結論を繰り返すため聞き手は「結局何が言いたいのか」を把握しやすい。
このようにPREP法はプレゼンテーションや物事を相手に説明する際に便利な文章の型である。
PREP法のデメリットは結論を先に言うため内容がネタバレする点である。
PREP法は結論を先に言う構成であるため、その結論に聞き手が興味がない・批判的な場合は話全体を受け入れてもらえないリスクがある。
また結論を先に言うスタイルは文脈やその過程も楽しむ物語には不向きである。
PREP法の具体例
以下に、PREP法の具体例をいくつか示そうと思う。
【例1】
小学生のICT教育にはタブレットではなくパソコンを使用したほうがいいと思います。(→ P:結論)
理由はキーボードを使ったタイピングやパソコンの自由度は子供達の将来にわたる創造性を高めると考えるからです。(→ R:理由)
実際、タッチパネルよりもキーボードでのブラインドタッチのほうが文字入力の効率性は優れています。またプログラミングなど何かを創る仕事はタブレットではなくパソコンで行われていることが多いです。(→ E:事例、具体例)
以上より、小学生が学習で使うIT機器はタブレットではなくパソコンのほうが良いと考えます。(→ P:結論を繰り返す)
【例2】
大人の場合、睡眠時間は七時間以上を取ることが望ましいと考えます。(→ P:結論)
理由としては、慢性的な睡眠不足は日々の認知能力を低下させたり健康への悪影響が考えられるからです。(→ R:理由)
実際、四から六時間程度の睡眠が二週間続くと、二晩一睡もしていない状況と同じくらい認知能力が低下することがわかっています。また、睡眠不足は肥満などの生活習慣病のリスクを高めることも知られています。(→ E:事例、具体例)
以上より、睡眠の時間と質を高めることは重要であり、目安としては大人の場合毎日七時間以上の睡眠を確保することが望ましいと考えられます。(→ P:結論を繰り返す)
PREP法の結論
以上のように、PREP法は結論を先に言ってその後に根拠や具体例を述べるスタイルの文章である。最後にもう一度結論を持ってくることで、内容を終始わかりやすく簡便に伝えることに役立つ。
PREP法は物事を簡潔に説明する場面やプレゼンテーションで力を発揮する。一方でオチが重要である物語や情緒を楽しむ文章には不向きであると言えるだろう。
ちなみにこのページもPREP法で書かれている。
つまりPREP法をPREP法で説明しているわけだ。
もしもこのページの文章がわかりにくいのであれば、それはPREP法の責任ではなく筆者の力不足であろう。