私達はどのように生活するか
鈴木は新しいスマートフォンを買った。
最近のスマホは機種によってはパソコンよりも高い高級品だが、性能も高い。
まさにこれ一つでなんでもできると言えるほど多機能だ。
佐藤は最近結婚した。
結婚は人生の墓場だなんて言われることもあるが、そうでない場合もあるだろう。
好きな人と日々を過ごせることは、やはり幸せなことだ。
鈴木はスマホで好きな動画を観てる。
ドラマもライブもネットで観ることができて便利な時代だ。
そして極めつけはコメント欄。好きなドラマやライブを見ながら、同じ趣味の人の書き込みに共感する。
好きなコンテンツを観ることはもちろん楽しいが、それを共有できることはもっと楽しい。
佐藤は休日に妻と映画を観に行った。
佐藤は独身の頃から映画好きで、一人で映画館に足を運ぶことも多かった。
しかし夫婦で見る映画はまた違った楽しさがある。
映画を観終わった後、二人でその興奮を共有するのは楽しい。
鈴木はスマホで食事のデリバリーを頼む。
最近はアプリでなんでも食事が注文できて、家に居ながら食事ができる。
佐藤の妻は料理好きだった。
佐藤が仕事から帰ると手料理を作ってくれている。
一緒に食事をしながら、今日あった出来事を互いに話す。貴重な時間だ。
鈴木は最近スマート家電という物を初めて使ってみた。
スマホと家電が連動していて、外出先でもスマホを使って家の家電が操作できる。
暑い夏は家に着く前に冷房のスイッチを入れておける。
佐藤も家事はするが、妻の仕事はパートなので佐藤より早く家に帰ってくる。
家に帰った時に、部屋の電気がついていて「ただいま」と言うと「おかえり」と言ってくれる。
それはとてもありがたい、幸せなことだなと佐藤はしみじみ思う。
人には様々な生活がある。
人の生活の送り方は様々な方法がある。
人の生活に必要な物は、そう多くはないのかもしれない。
人は結局のところ、衣食住を済ませ、労働し、娯楽に興じる。
科学が発展しても、私達の生活を構成する要素のようなものは大して変わらないのかもしれない。