優秀な人は物事をシンプルに考える
有能な人は物事をシンプルに考える
三流の人は物事をわざわざ複雑に考える。
二流の人は物事を言われた通りに考える。
一流の人は、物事をシンプルな形に落とし込んで考える。
一流な人は問題の状況を整理しシンプルな形に落とし込むことができる。
これは物事を雑に考えることとは違う。
有能な人は、物事を様々な視点で考えられる柔軟性があるということだ。
シンプルに考える
世界は複雑で、その複雑さをそのまま理解するには人ひとりの能力では限界がある。
私達人間は、ちっぽけな存在なのだ。
だから物事を理解するために工夫することが必要だ。
シンプルに考えるということは、自分のちっぽけさを認めるということでもあるのだ。
物事をシンプルに考える例
ある病院は、手術のスケジュールが立て込んでいて悩まされていた。
常に手術室は満室で、急患に対応できない。急患が来れば手術の予定はずれ込み、それがさらにスケジュールを圧迫する。医師達は疲弊していた。
そこでシンプルな解決策が提案された。手術室の一室を空けておくという対策だ。
当然医師達は反対した。今ですらスケジュールがいっぱいなのに、手術室を一室使わないでおくなんて何を考えているんだと。
しかし、手術室を一室空けたことで、余裕が生まれた。急患にスムーズに対応できることが可能となった。急患にスムーズに対応できるので、予定していた手術がずれ込むこともない。
結果として、手術室を満室使っていた頃よりもトータルの手術件数は増え、たくさんの患者に無理なく対応することができるようになった。
シンプルに考えることの教訓
物事をシンプルに考えるには、物事を別の視点で見る柔軟性と、ある種の決断力が必要だ。
これまでと別の視点で見るということは、少なからず周囲と意見が異なることになるだろう。
物事をシンプルに考えることは、時として独創的で、人と違う場合があるのだ。
また、シンプルに考えることと雑に考えることは違う。
雑に考えるということは、物事や人を安易に考えるということだ。
知ったかぶりをしたり、周囲の人を軽んじた意思決定は「シンプル」なのではなく「雑」なのだ。
それでは人はついてこないだろう。
シンプルに考えるとは、物事や人に対して丁寧であることが前提なのだ。