断捨離の仕方
部屋が片付かない理由は大きく分けて二つある。
一つは物を置く場所が定まっていないこと。
そしてもう一つはいらない物・使わない物を捨てずにいつまでも置いておくことだ。
物を置く場所を決める。あるいは置く場所がきちんと確保されてある。
これは部屋が片付くための鉄則である。極論、全ての物の置く場所が決まっていて、毎回そこに戻しているのであれば、どんなに物が多くても「散らかっている」部屋にはならない。
部屋が散らかる場合は大抵、物の置く場所が決まっていないときだ。
置く場所が決まっていなくて「とりあえず」床やテーブルの上に置く。そういう物が増えてきて収拾がつかなくなっていく。
自分が使う物は収納場所を決めておく。
その際、よく使う物は取り出しやすい場所に、たまにしか使わない物は奥にしまうと動線が確保できる。またカテゴリーが似ている物同士はまとめるといい。例えばカッターナイフとカッターマットが別の部屋にあっては実用的ではないだろう。
部屋が片付くには、それぞれの物に合った取り出しやすい場所を決め、使ったらそこに戻すことが重要だ。
そして、いらない物を捨てることも重要だ。
ただし、何がいらなくて何がいるのか、何が捨てる物で何はとっておくべきか、この判断は難しい。
そこで家にある物をいくつかのジャンルに分ける。
一つは毎日使う物。
これは言わずもがな捨てる必要はない。
二つ目はたまにしか使わない物。
例えば葬式に使う数珠。こういった物はたまにしか使わないが、何かのタイミングでは確実に使う。こういう「たまにしか使わない物」は、収納の比較的奥のスペースに閉まっておく。
三つ目が、使うかもしれない物。
最近使ってはいないが、まだ捨てる勇気がない物だ。これが片付けの際のポイントになってくる。
こういった「使うかもしれない物」は本当に使うかどうかはその時点での判断は難しい。
このため「一定の時間が経ったら捨てる物入れ」というボックスを作って、そこに一時的に保管するといい。「使うかもしれない物」はこのボックス1つだけに収めるという自分なりのルールを決めて、その範囲でやりくりする。ボックスから物が溢れてしまうなら、どれかを捨てる。このようにすると、漫然と捨てる物を決めるよりも決断が行いやすい。
私はホームセンターに行きカラーボックスをまずは一つ買う。これは先程の「収納場所を決める」ためだ。続いて、「使うかもしれない物」を入れる一時的なボックスも合わせて購入する。
これらを家に設置し物を入れることで、ずいぶんと部屋がスッキリした。
このように、私は今回の片付けでカラーボックス一つとカゴを一つ購入し、そこに適材適所物を入れた。
収納スペースを増やすために物を買い、結局家の中の物が増える。私はまだ何一つ不要な物を捨てていない。
「片付け」と称して物を買う人間は、だいたい片付けが下手だ。