もしもテレビを見るときは
テレビを見るときは部屋を明るくしてテレビから離れて見てください。
暗い場所や近い距離での長時間視聴は健康を害する恐れがあります。
視聴が長時間に及ぶ場合は、適度に休憩を取ってください。
シーンによっては明暗の差が強い演出やフラッシュの点滅にご注意ください。
強い光刺激は視覚を通して脳を興奮状態にする場合があります。
光刺激に対する耐性は個人差がありますが、これが人によっては頭痛や吐き気、視覚に対する違和感・不快感、失神などを起こす可能性があります。
これら症状を防ぐためテレビ放送は光刺激に関する演出に配慮していますが、先述のように光刺激に対する耐性には個人差があるため個々人でも対応・注意をお願いします。
テレビを見るときは部屋を明るくしてテレビから離れて見てください。
これら注意喚起および演出の配慮は主に1997年に放送されたアニメ、ポケットモンスターが関連します。俗にポケモンショック(またはポリゴンショック)と言われるこの出来事以降、各放送局はテレビ放送時の光刺激に対する配慮・注意喚起が強化されることとなります。
ポケモンショックはアニメ放送時に起こった不慮の事故とも言えます。当時この回はポケモンの種類の一つであるポリゴンの登場回でありポリゴンにとってのメインの回でした。
主人公達がポリゴンと行動を共にする中、戦闘でピカチュウが電撃攻撃を行います。この光が演出上の兼ね合いもあり、青と赤の強烈で連続的な光の点滅を呼びます。当時視聴していた多くの子供達がこの光の点滅で体調不良を訴え、テレビ史上初とも言えるほどの大きな規模の事態となります。
ポケモンショックはニュースでも大々的に取り上げられ、その後ポケモンはしばらくの間批判の的となります。
しかし光刺激に対して配慮が足りなかったことは当時のメディア全般について言えることで、特別にポケモンだけが配慮を怠っていたかと言えばそうとも言えません。
また、ポケモンショックはピカチュウの電撃攻撃が発端となったわけですが、回の性質上批判の的はポリゴンになったことも不合理であると言えます。
以後ポリゴンはメディアに出る機会を著しく自粛され、活躍の場を失ってしまいます。
ポケモンショックはより安全で健康的なテレビ視聴の術と、世論の不合理さを教えてくれた出来事と言えます。
テレビを見るときは部屋を明るくしてテレビから離れて見てください。
メディアに触れるときは視野を広くしてメディアから一歩引いてみてください。