心が楽になる言葉たち

オムニバス(エッセイ風小説)

心が楽になる言葉たち

それ以上でもそれ以下でもない自分

 私は私で、それ以上でもそれ以下でもない。
 あなたはあなたで、それ以上でもそれ以下でもない。

 何かをやったところで、「誰か」にはならない。

 私は私であり、あなたはあなたである。
 それは平凡なことかもしれないが、少なくとも、

 「あなた」は「あなたがあなたであろうと一生懸命」にならなくても、「あなた」でいられるのだ。

「好きだ」という気持ちと「嫌だ」という気持ちを同じくらい大切に

 自分の気持ちに正直になること。
 何かを好きな自分を恥じないこと。
 何かを嫌いな自分に嘘をつかないこと。

 自分の「好きなこと」に正直になって、「好きなことをしていい」と自分に許可を出すこと。

 自分の「嫌いなこと」に正直になって、「嫌いなことはしなくていい」「嫌なことは嫌と言っていい」と自分に許可を出すこと。

 自分の気持ちに正直になること。
 それは自分の心に嘘をつかないということ。
 自分の心を裏切らないこと。それが自信になっていく。

自分を許せることは一生役に立つ

 疲れたときに休めること。
 疲れたときに「疲れた」と言えること。
 疲れたときに何かを「しない」と決めることができること。

 それらができると、一生に渡って重宝する。
 人生は長期戦だから。

「誰かがやること」にこだわらなくていい。

 「誰かがやること」にこだわらなくていい。
 人生に大切なのは、「自分ができること」は何なのかを知ることだから。

 誰かがやることは誰かにやってもらえばいい。
 誰かがやる、誰でもやれることをやっても、劣化した誰かにしかなれない。

 人は誰かのようにはなれない。

 自分ができる、自分ならできる、自分にしかできないことがあるかどうか。
 それはやってみないとわからないけれど、そういうものを見つめたほうが、誰かではなく自分にはなれる。

プライドの断捨離

 プライドが高いと人生は息苦しい。
 自分の中に譲れないものがあることは悪いことではない。

 けれど、人を見下すために優劣を自分に見出すことは不毛だ。
 プライドが高いことと、自分の人生に誇りを持つことは似ているようで違う。

 仕事に対するプライド。
 家庭の中でのプライド。
 容姿に対するプライド。
 学歴に対するプライド。

 いろいろなプライドがあるが、一気にプライドを捨てることは難しい。
 自分の邪魔になっているプライドを一つずつ、手放していくと、だんだんと身軽になる自分がわかる。

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