何歳に見える?という質問
何歳だと思う?
「何歳に見える?」
この質問は返答に頭を悩ませる類の質問の一つだと思う。
「人の年齢がほんとわからなくて」
「成人しているのはわかるんですけど」
「学生の頃どんな音楽流行りました?」
はぐらかし方はいろいろあるだろうけれど、いずれにせよ相手の年齢をぴったりと予想するのは難しい。
もっとも、「こういう質問はめんどくさい」という価値観が世の中に浸透してきたのか、「何歳に見える?」なんて質問をする人は少ない気もする。
しかし冗談として、あるいは
「失礼ですがおいくつですか?」
「いくつだと思います?」
といった質問に対する質問として、しばしば耳にすることもある。
「何歳だと思う?」「何歳に見える?」といった質問に対して、私達はどのように答えたらいいのだろう。
「いくつに見える?」の答え
「いくつだと思う?」「何歳に見える?」
この類の質問の答えはある意味すでに解明されている。
要するに「実年齢よりもちょっとだけ若い年齢を答えること」だ。
実際の年齢より上を言ってしまえば、「老けている」と暗に言っているようで相手は傷ついたりイラっとしたりする。
かといってぴったりの年齢を言ってしまえば、盛り上がりに欠ける。なぜならこれはある種の知識をひけらかすクイズだからだ。クイズは間違った後の会話がコミュニケーションとなる。
実年齢よりちょっとだけ若い年齢を言うと、「実年齢よりも若く見える」ということで相手も気持ちがいい。
しかし実年齢から離れすぎてもいけない。離れすぎると「嘘っぽく」聞こえてしまう。
白々しい褒め言葉は冷めてしまう。
実年齢を見抜けない
結局のところ、この質問は相手をふるいにかける言葉なのだ。
「実年齢よりも少し若い年齢」を言うためには、その人の見た目や言動から年齢を察することができる洞察力が必要だ。要するにコミュニケーション能力というやつだ。
だから「何歳見える?」をうまく返したいのであれば、コミュニケーション能力を高めたらいい。
そしてそれが簡単にできないから、多くの人は苦労する。
そんな私達にできるのは、きっと相手に興味を持ってあげることだ。
相手に興味を持てば、相手の年齢を推測できる情報が手に入るかもしれない。
まあ、興味を持てない人に限ってそういうことを言ってくるものだけれど。